新年おめでとうございます。
未だコロナ禍により今までとは違う日常の中で新しい年である寅年がスタートしました。動物では「虎」が当てられておりますが、禅語に「龍吟雲起 虎嘯風生/りゅうぎんずればくもおこり とらうそぶけばかぜしょうず」と言う言葉がございます。龍が叫べば雲が巻き起こり、虎が吼えれば自然に風が生じて来る。無心にして互いに呼吸がぴったりの様子を表します。これは例えるなら、大相撲の取り組みで行司と両力士がピタッと息を合わせて取り組みが始まるあの間合いだと思います。何事においても調和を保つ為にはこの間合いが一番肝心です。
今年も何かと不自由な暮らしを余儀なくされる事が多々あるかと存じますが、そこはコロナと上手く間合いを取りながら歩んで行けます事を心よりご祈念申し上げますと共にピタッと調和の取れた間合いで寺活動に精進して参りたいと思っておりますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
光明寺住職・渡邉徹範
合掌