令和五年 盂蘭盆会

令和5年8月13日、この日はご先祖様の御霊が在世の親族の元にお帰りになると信じられております。ご先祖様が現世への道を間違えないように灯す標(しるべ)を『迎え火』と申します。

光明寺では例年夕方6時頃から境内と墓地、そして各墓地の灯篭の中にお灯明を点け、ご先祖様が迷わずこの世へお帰りいただけますよう迎え火(約4時間点灯)として灯しております。大変幻想的な雰囲気となりますので、ぜひご先祖様と共にご覧頂ければと思います。

また16日は『送り盆』と呼ばれ、あの世にお帰りになるご先祖様を送る為の日とされています。午前11時より施餓鬼会と呼ばれる法要を行いご先祖様が迷わずあの世へ再び戻れるようご供養いたします。また、初めてお盆を迎えられた仏様が来年以降も迷わずお盆を迎えられるようお祈りする『新盆供養』の法要も施餓鬼会の法要に続けて執り行われます。

なお当日は、普段は光明寺内に秘蔵されている『十王経図』が本堂に展示されます。十王経図には人が亡くなってからの旅路が描かれており、それは人の心の奥底に在る畏怖の気持ちを描いたものです。それ故に見る者によってその絵は多様に変わります。もしも悪行に覚えのある人が見れば裁かれ責め苦を味わう咎人(とがびと)に自分を重ね、善行を行う者は咎人の裁かれる様子に死後の救済を信じる事が出来るでしょう。

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