平成30年11月18日 北関東教区第六部花園会一行は京都嵐山に有ります天龍寺を訪れました。天龍寺は足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために開基となり、夢窓国師により開かれた禅寺です。足利一門の流れを汲む光明寺とは法縁の深いお寺です。
天龍寺は妙心寺の西4キロほどの所に建てられていますから、妙心寺からの移動の途中には路地裏に京都らしい風情の街並みもあります。時間のある時ならば歩いてみる事をお薦めします。さて天龍寺のある嵐山は観光地としても名高く、近くを流れる保津川と、そこに掛けられた渡月橋などしばしばテレビなどでご覧になっているでしょう。天龍寺は渡月橋の北西に位置し、亀山・嵯峨両天皇の陵墓南面に広い境内を有するお寺です。
天龍寺拝観の後は京都の豆腐料理で昼食をとりトロッコ電車で保津峡を散策しました。終点の亀岡は足利尊氏が後醍醐天皇に従い討幕の旗を上げた地です。後醍醐天皇を慰霊する天龍寺から挙兵の地亀岡に向かい京都に戻るというコースは、足利一門の寺の住職としてはなんとも感慨深いものが有ります。
京都に戻り紅葉で有名な京都の光明寺に立ち寄った後、風神雷神図で知られる建仁寺に向かいました。建仁寺は言うまでもなく日本の臨済宗の開祖であります明菴栄西を開山として鎌倉時代初期に創建された禅寺です。
建仁寺では風神雷神図を始め雲竜図などの迫力ある書画を瞼に焼き付けて参りました。